12 SSH
2024年11月19日(火)
SSH交流フェスタ
11月19日,県民交流センターにて県内のSSH5校が集まり,課題研究の披露会を行いました。日ごろの成果を発表しあい,さらにポスター発表会でコミュニティ力を高めあう研修会を行いました。
国分高校からは,プレゼン部門に2班が出場しました。
中学校の理科実験で硫化水素の発生実験に関する事故をいかに防ぐかを研究した化学:硫黄班です。
国分郡田川に生息するアオハダトンボの保全に関する研究を発表したトンボ班です。
国分高校が運営した,ポスター発表会です。練習試合感覚で,いかに質疑応答や発表をより良く行うか,研修しました。
国分高校のクロダイを研究した班のポスター発表です。
質問の「コツ」を気にしながら,どのような問いかけを行うべきか,研修しました。また,自分の発表を振り返った感想や反省を,オープンチャットに書き込んでみんなで共有しました。今どきの研修スタイルですね。
注目すべき視点について意識したのち,再度発表してみます。発表状況をビデオに録り「ここのうなずきは,非常に良い姿勢ですね」「この問いかけへの対応態度は皆さん見習うべきでしょう」というような振り返りをしながらポスター発表を繰り返しました。
ステージ発表の表彰では,4位相当の優良賞に化学:硫黄班が選ばれました。
閉会式で,JSTの野沢氏から次のような講評がありました。
「課題研究はストーリーです。なぜ?不思議?どうなってるの?という問いを立てることが研究の命です。できれば,身の回りにあるありふれた事象から,そのような問いを見出す力をつけてほしいです。そして,どうしたら自分たちに追求することができるのか,ということを考える力を身に着けてください。それが『探求力』です。同じ研究をしている仲間たちから,学校から,地域から,社会から,君たちがその探求力を求められていること,ぜひ意識してください。文科省は20億円以上の予算を付けて,皆さんの探求力に期待しているのです」
国分高校の皆さんは,本日のフェスタに臨む姿勢が非常に優れていました。自信をもって,今後も研究をどのように発信するのか,工夫していきましょう!
2024年11月07日(木)
理数科朝礼:質疑応答の極意!
11月7日(木),理数科朝礼が行われました。3年生の理数科朝礼への参加は,次回12月が最後とのこと。どんどん季節が進んでいきますね。
輪番で,各学年2人がスピーチを行います。部活動への思い,日常生活での気づき,高校生として感じる出来事を紹介しながら,友人に紹介します。こういう発表も,課題研究発表などの練習になりますね。
理数科主任の河野先生から,先日の大会で生徒から「質疑応答が怖い」という声について,お話がありました。
「失敗のプレゼンは,質疑が出ないこと。誰も興味を持ってくれなかったということだから」「質問してくれたということは,よく聞いてくれたという証だから,まずは感謝の気持ち:ありがとうございます!を表明しましょう」「まず答えることはYes or No。簡潔に『やりました』『考えていません』と答えてから,その理由を説明しましょう」
そして河野先生から一言「3年生,気付いたかな?このやりとりは,面接練習でも同じことを言われるよね。課題研究での取組は,皆さんの進路実現の全てに反映されてくるのです。国分高校は,この強みを生かしていきましょう」
理数科だけにとどまりません。国分高校の武器を最大限に生かしていくためにも,皆さん少し意識していきましょう!
2024年10月31日(木)
令和6年生徒理科研究発表会
令和6年10月31日,県民交流センターにて生徒理科研究発表大会が開催されました。課題研究の現在の成果を披露しあう高文連の大会で,本校からは理数科の1,2年生がプレゼン発表11班,ポスター発表2班に出場しました。
物理分野は2班です。
2年生が波の研究を披露しました。様々な実験条件を作成した結果を披露しました。
1年生は,教科書に例示されるペットボトルから水が出てくる放物線について,あっと驚く研究成果を披露しました。
化学分野は4班出場しました。
BTB班は,沸騰石を入れて加熱したさにアルカリ性になることを証明しました。
硫化水素を発生させる実験で救急搬送事故が起きるのを,防ぐための手法を提案しました。
他にもバリウム元素が炎色反応で緑になる条件を探し当てたり,自然環境での二酸化窒素イオンの濃度を測定して赤潮を抑制する研究も披露しました。
トンボ班は,準絶滅危惧種に関する研究を披露しました。
エビ班は50数回にわたるフィールド調査の結果を披露しました。
1年生惑星班は,天体望遠鏡で木星や土星の表面に起きる発光現象を探索した経験を披露しました。
超新星の観察を計画している1年生が,現状を解説しました。2年生桜島班の写真は撮りそびれました。
参加希望が多かった生物分野では,1年生の2班がポスター発表に臨みました。
成績発表では,化学班の2年生BTB班が最優秀賞を得て,九州大会および来年夏の全国総文祭の出場権を獲得し,同じく化学班の1年生炎色反応班,物理班の放物線班が12月開催の九州大会出場権を得ました。
受賞された皆さん,おめでとうございます。賞が取れなかった研究班も,今後さらに修正を加えて,よりよいものにしていきましょう。生物会場の閉会式で,審査員の先生が言われました。
「以前と異なり,最優秀賞を受賞する学校以外にも,多くの学校が素晴らしい成果を披露しあう,ボトムアップの現状が見られます。ぜひ,何を伝えたいのか,どこがおもしろいと思われるのかを聞き手に伝えるように,発表内容を精選してください」
受賞は喜ばしいですが,もし届かなくても,研究に向かう姿勢と意欲,試行錯誤の悩みを経験として,自分自身の成長に役立てていきましょう。皆さんお疲れさまでした。
2024年10月10日(木)
2年生SRプレゼンテーション講習会
10月9日(水),東京海洋大学の柴田先生を講師にお迎えし,プレゼンテーション講習会を開催しました。先日中間発表を終え,九州大学での課題研究大会などを控えた班もあります。また,12月の中間発表II,1月の課題研究発表会に向けて,自分のプレゼンを向上させる意識が高まっています。
スライドに文字と写真を載せる,唯それだけでも,細やかな配慮が差を付けるということを知りました。
柴田先生ご自身も,高校生のときにISEFに2回出場したそうで,その後はISEFに出場する高校生を支援する団体に所属しているそうです。そのため,高校生がつまずきやすいところ,やりがちな失敗について,様々な事例をご存じです。
どれだけのことを受け止められたか,これも各自の個性です。皆さん,個性を磨いて自分の課題研究を「楽しく」発表してくださいね。
全体会が終わった後,10月末に生徒理科研究発表大会に参加する理数科の生徒のプレゼンを6班,丁寧に見ていただきました。全ての班を指導終えたのは6時過ぎでした。柴田先生,本当にありがとうございました。研究大会で各部門1位になれば,来年夏に香川「うどん県」にて総文祭に参加できます。このご恩を優勝でお返しできればと思います。
2024年10月07日(月)
リン酸班_読売新聞(九州版)掲載
2024年10月5日の読売新聞(九州版)に,つくばサイエンスエッジ2024で文部科学大臣賞を受賞したリン酸班が掲載されました。
取材の様子です。
下記のURLから読売オンラインの記事が閲覧できます。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20241005-OYTNT50109/
2024年09月15日(日)
日本動物学会に参加してきました
9月14日(土),理数科2年生トンボ班が,長崎大学で開催されている日本動物学会高校生ポスター発表大会に参加してきました。朝5時45分国分駅発の日帰り参加,かなりハードでした。
開催イベント「動物ひろば」では,マミズクラゲやウニの授精実験観察など,普段出会えない生き物たちに触れ合うことができました。写真はウニの外骨格です。
ほかの高校生の発表を見るのには,まだまだ遠慮が働いて遠巻きになってしまいました。
自分たちの発表の番です。4月末から野外で取ってきたデータをまとめ上げてここまで来ました。うまく聴衆に届けられるか,ドキドキです。
今回はコンテストではなく,順位は付きませんでしたが,とても良い経験になりました。これから9月末の校内中間発表,10月末の県高校生理科研究発表大会,11月の夢の翼コンテストなど,挑戦が目白押しです。
自分たちのデータをもう一度見つめなおし,さらに良い発表になるよう,頑張りましょう。
2024年09月10日(火)
日本地質学会ジュニアセッションに参加
体育祭の翌日,早朝に鹿児島空港から出発し,東北・山形大学で開催された日本地質学会に,理数科2年生が参加してきました。
次の桜島大噴火時の降灰分布を予測するIVとして,ポスター発表しました。
大学の研究者にも質問されましたが,何とか伝え切れたと思います。
翌日には,東北大学の災害科学国際研究所を訪問しました。サイエンス部顧問の先生がお知り合いと言うことで,今回の訪問が実現しました。
今回の発表旅行は,SSHの運営費から旅費が支給されており,生徒の経済的負担が非常に小さいもので参加できました。これからも,様々な経験を積んで行きたいと思います。
2024年08月21日(水)
桜陰理工系女子育成プログラム
8月21日(水),1年生の希望者を対象にした標記のSSH研修を行いました(陰には「くさかんむり」が本来つきます)。
平成30年の第I期採択時から,理系に進む女子生徒を応援するプログラムとして開催しています。今回は鹿児島大学農学部の女性研究者を訪問しました。
研究内容もですが,女性として研究室を運営するようになるまでの出来事や苦労点,充実している研究内容などを伺いました。
最先端の研究装置も見せていただきました。
講演だけではなく,学生さんも交えて「研究者になるために必要なこと」などを伺いました。
日本でも女性研究者を増やそうと「女性限定の採用試験」などを行う大学も増えてきています。今の世の中,女性だから男性だからではなく,一個人としての能力を評価しようという流れになりつつあります。本日参加してくれた1年生からも,是非そのような夢を叶える研究者が育って欲しいと願っています。
【注意】
女子育成プログラムとしてありますが,参加予定数に希望者が満たなかった場合には男子生徒にも門戸を開くこととしています。JSTが運営しているSSHの中に「女性研究者を育てる」という目標があり,それに従っています。
2024年08月21日(水)
理数科高校課題研究発表大会(島根)
8月19日(月)~20日(火)にかけて,島根県で開催された「中国・四国・九州地区 理数科高等学校課題研究発表大会」に,本校からプレゼンテーション部門に3年生リン酸班,ポスター部門に天文班が出場しました。
リン酸班が優秀賞3位に選ばれました。おめでとうございます。
しかし,島根県は遠いです。前泊して大会に臨み,終了後もその日には帰れませんでした。長時間の旅行も有意義に使い,楽しい思い出になりましたかね?
2024年07月29日(月)
グローバルリンクシンガポール2024②
つくばサイエンスエッジで最高賞である文部科学大臣賞を受賞したリン酸班が日本代表として、グローバルリンクシンガポール2024に出場しました。
大会に参加したメンバーでくじ引きをして、グループにわかれてお話しながら夕食を食べ、国際交流しました。
最終日は、フリータイム(観光)です。
屋上のプールからシンガポールが一望できるホテル「マリーナ ベイ サンズ シンガポール」です。
シンガポールと言えば「マーライオン」
お土産(ショッピング)も
シンガポール・チャンギ国際空港です。午前1時20分発の飛行機で、福岡まで帰ってきます。
今まで、ご支援・ご指導してくださった同窓会(桜蔭会)、PTAの方、鹿児島大学の先生方、国分高校の先生方、貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
これから進路実現(受験勉強)で恩返しします。